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「少年H」を見てまざまざと蘇りました。 憲兵による拷問の噂。。。。「赤」という言葉の恐ろしい響 停電 ガラス窓の白い幾何学模様 空襲・・警戒警報発令のラジオ放送・・サイレン ・・・・・暗い部屋の中で聞いた怖い話はおもしろかった・・・ そして甲府大空襲 まだ学齢前だったのでよくは分かっていませんでしたが 母は妹をおぶい私の手をひいて、貴重品の入った袋を姉の背中にくくりつけ 兵隊さんに水を頭からかけてもらって土手伝いに田舎に向かって逃げました。 兄は疎開していました。 家の庭には防空壕がありましたが なぜかそこには入らずに田舎に逃げるようにと指示されたようです。(兵隊さんから?) 防空壕に入った人たちは助からなかったそうですね。 父は後に残りバケツで焼夷弾の火を消し、我が家と向こう三軒が焼け残りました。 近所の男たちはみんな逃げてしまったのに気丈な父でした。 戦後の暮らしは良く覚えています。 映画はまるでドキュメンタリーのようでした。 毎日物乞いに来たおばさん。 子供に食べさせるおにぎりを母が持たせていました。 そのおばさんは自分では食べずに子供に食べさせてしまうので 飢えていつもしゃっくりをしていました。 いろいろなこと・・・・ 子供時代の自分の体験を話し始めたらきりがありません。 私より若い人にはこういう記憶は無いのではないかと思います。 「少年 H」を見る眼も全然違うのかもしれませんね。 若い人たちにこの映画を見て戦争の恐ろしさー戦争に向かう国の怖さー を知って欲しいと思いますが、どうなんでしょうね。 親や祖父母の遠い昔の物語としか受けとめてもらえないかもしれない。 こんなに良い映画なのに・・・ これが現実なのに・・・ 歴史を繰り返すのでしょうか・・ね?
by school-t3
| 2013-08-16 01:38
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